「うただま」って・・・・?

 本のタイトルの話です。

 

 「『うただま』の経巡り」の「経巡り(へめぐり)」の方は、普段あまり使われないけれど、辞書にもある普通の言葉です。

 

 「うただま」は僕の造語です。このタイトルからすぐに「言霊(ことだま)」を連想してくださった人も少なくないと思います。言霊が言葉に宿る霊だとしたら、それの音楽版もきっとあるに違いない、ということから発想し、そこからは考えて、考えて「うただま」に至りました。

 

 まず、言霊に対しての音楽の霊ですけど、言霊の音楽版なら「音霊(おとだま)」でいいんじゃないか、と思いました。そこから音なのか、音楽なのか、結構、日本語の「音楽」についていろいろ考えましたね。ですがしっかり調べるのは、不得手なので、概ねインターネットに頼った思索です。いわゆる「ググる」というやつでしょうか。

 

 でどうやら江戸時代あたりには今の音楽の意味合いは、うたまい、歌舞音曲というような言葉で表現されていたらしい。じゃあ「音楽」という言葉はなかったのか、と言えばそんなことはない。例えば、もっと古い時代から宗教的な意味合いを持った場合は「音楽」の言葉が使われていたそうなんです。

 天上の音楽という言い方とか、天女が笛を奏でる姿とか、そういうのが音楽だったんですね。

 

 一方、庶民が娯楽のためにやるようなのは、音楽じゃなくて、うたまい、歌舞音曲の方らしいんです。

 

 そんなこんなで、「うた」と言いう日本語は、まず人々が音楽することを象徴的に示すものだと、考えることにしました。

 それに歌詞のある歌を歌のじゃなくても、吹奏楽なんかで「トランペット、もっと歌え!」なんてダメ出しが、指揮者からあったりもしますよね。

 「うた」っていうのは、音楽そのものを言い表すのに、音よりは、適切だと判断したわけです。

 漢字の表記だったら、「歌」にしても「唄」にしても、歌詞のある歌の方をどうしても連想しやすいと思ったので、あいまいに、ひらなの「うた」としました。(あいまいは僕の生命線!)

 

 「うただま」の「だま」の方は、一応、本にも、どうしてこういう言い方にしたのか、書いてあります。

 

 というようなことですが、僕は学者の方がやるように、しっかり調べて考察するには、全く力不足ですので、上に書いたようなことも、どこまで信ぴょう性があるのか分かりません。ただそういう気分で生まれた言葉だという程度のことにしておいていtだければ、という話でした。

 

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コメント: 2
  • #1

    杉山 千波 (水曜日, 15 6月 2022 15:12)

    「音」や「うた」「音楽」は目には見えないし、色も匂いもありません。しかし、記憶に残り心に届きます。なにより私たちに寄り添ってくれる「温もり」が感じられます。「うた」は道具がなくても表現できる身近な音楽の表現方法だと思います。「うた」の歌詞やメロディーに勇気づけられたり励まされたり・・・。「うただま」はいつも私たちを見守ってくれているように感じます。

  • #2

    まんどろ (水曜日, 15 6月 2022 16:47)

    杉山さん、コメントありがとうございます。心に届く音楽は、きっと心に住まうんだろうと思います。なので、その音楽のことは、表面的には忘れてしまったとしても、また何かの拍子にうごめいてくるんでしょう。そんな思いを「うただま」という造語に込めました。うただまは「うた霊」であり、「うた魂」であり、「うた玉・うた珠」であり、そして「うた球」でもあるということです。杉山さんが共感してくださり、嬉しいです。