2016年の幕開け!

 昨年12月は、普段の仕事のほか、イベントやライブ出演もあって、なんとなくの緊張や準備のばたばたで、師も走るあわただしさを実感して年末に突入した。

 幼稚園の冬休みでわが家へやってきてくれた娘とその2人の子ども。僕はじいじ君らしく、子どもたちの言いなりになりそうでならない距離感を保ちながら、しっかりと遊べて幸せに感じた。

 

 さて、子どもたちの去ったわが家で新年を迎え、あまりの穏やかな好天にちょっとびっくりしている。昨日などは、まことに気持の良いお天気に、冬であることをすっかり忘れ、これでいいだろうか、とふと気味悪い気さえ起った。

 

 正月が過ぎ、少し遅れて始動した1月は、後半に僕にとって2つの大きなイベントが控えている。

 その一つが新倉タケオさんを迎えての即興ライブコンサートである。僕は音楽療法のセッションの中で即興的なやり取りを軸に進めてきた。そんな即興音楽がステージで果たしてどのようなことになり、それをお客様がどのように受け止めてくださるのか、コンテストでの評価を待つような気分でさえある。またそれ以上に生で新倉さんをぜひ見てほしい。音楽する者にとって、ものすごい刺激になることは間違いないだろう。

 

 もう一つは、いろいろな学校や楽器店の音楽教室で行われる音楽活動について、話題提供をしていただいて、みんなで考えようという勉強会である。

 授業やレッスン、またセッションなどと呼び名も目的も活動の仕方も異なるけれども、人とする音楽という点で、大事なことに変わりがない、というのが僕の思いで、そんな風なことが感じれるのではないかと、期待感でいっぱいなのである。スーパーバイザーとして三重大学教授の根津知佳子先生をお越しいただく。根津先生は、複雑なことの絡んだ授業やセッションで悩む先生たちの思いを快刀乱麻に切って見せる名人級の講師である。楽しみなのだが、その前に十分に参加者に集まっていただけるものなのか、不安も大きいのである。

 

 今月も自分のできることを、できるように精一杯やって過ごしていこうと思う。まあ、なるようにしかならないのは、年が変わってもかわらないであろう。