9月になりました。

 暦に関わらず、猛暑が続いたかと思うと、台風やら台風崩れやら、さらに秋雨前線とやらで、うっとうしい天気が続いていた。僕らの地域はうっとうしいくらいで済んでいるが、大きな被害の出ているところもある模様。忘れたころにやってくるのが天災、というのは昔の語り草だろう。どこかで、住民生活を妨げるような何かの災害が起こっているのが、普通の状態と思わなくてはいけない。

 今日は、僕のところでは幸いさわやかな秋晴れ。もったいないくらいのお天気である。


 8月もそれなりに充実の日々であった。2週間ほどの夏休みをここ玉城町で過ごした孫たちを娘の運転する車で東京まで送り届け、そのあと盛岡に智田さんを訪ね、被災地の音楽療法を見学した。

 エールのデイ合宿とライブスペース勢の!出演も楽しかった。

 

 そのほかの日常業務の他は、9月12日、13日に札幌で行われる日本音楽療法学会参加の準備で、だらだらと過ごした。

 今回光栄なことに、3つも発表の場を与えられ、それぞれにパワーポイントで説明のスライドを作ったり、発表原稿を整えたり、ポスター作りなども行った。

 この種の種の作業は、はっきりとした終わりがない。いつも「大体できた」状態で、だらだらと日を過ごす。結局はその日が来れば、それが仕上げである。

 いわゆる研究に属する作業だが、僕の場合、対象は常に人、その人そのものであり、そこから現れる音楽である。なので、自分一人で考えることはもちろん大事だが、ほかの人に見てもらったりご意見をいただくことがとりわけ重大になる。まあ、こんなだらだらした作業が僕に身に合っているのか、飽きもせず15年くらい続いてきた。

 こうした研究作業を通して、確実に思うのは、日々の実践に反映されていくということである。実践を振り返り、考えるのだから、その結果実践が少しずつ変わっていくのは道理である。この道理を繰り返してきた、という気持ちが、また左程大したことでもないテーマを見つけて発表しようかという気持ちにつながっている。


 この夏は、「エール」をテーマに、エッセイという形と論文という形でものを書いた。いずれ皆さんにも見ていただきたものである。