音楽療法とは、と尋ねられてすっきり簡潔に答えられる誠実な音楽療法士はあまりいないように思う。
もう15年もフリーの音楽療法士でありながら、僕も自分の活動をあえて「音楽療法」とは言わないことが多かった。
でも「音楽療法」なんて言葉を聞いたことのない人でも「ああそうか。」と分かるような答えを今から書いてみようと思う。
音楽療法は人が音楽することでより元気(あるいは健康)になることです。それを音楽療法士がその人に呼びかけて一緒に活動し、その人を見守るプロセスが音楽療法です。
実践はまさに音楽することで、歌ったり演奏したりだけじゃなくて聞いたり、作曲したり、また思い浮かべるだけでもいいのです。
その理論は、主に心理学・医学・福祉・教育学・社会学などの科学的な根拠に基づいて、実践を通して形成されつつあります。
僕は職業としての音楽療法士ですけど、資格のない人でも、「音楽療法士」の役割を十分に果たしている実例はたくさんあります。
音楽療法で大事なことは、通じ合う時間を共有する音楽が生まれ、それをお互いに楽しむことです。人をより元気(健康)にする様々な効果もそこから派生してきます。
まだまだ制度上のことや歴史のついても言いたいけど、初めて聞く方はこれで十分だろう。
専門家の方はこんな言い方に問題を感じる方もあろうかと思う。是非ともご指摘いただきたい。
コメントをお書きください